話はこの頭のバースに戻る

隣の高層マンションの則壁に規則正しく備え付けられたたくさんの小さな窓
深夜、その窓にひとつとして灯りが点っていないのは、とてつもなく恐ろしい
巨大な真っ黒い得体の知れない物体が、自分を監視しているような気がする


灯りが点っているところには、空間がある
空間の中には人がいる
そして私と同じく闇に浮いている
それだけでなんだかちょっと安心