愛してやまない一曲だ

ベルリオーズ:幻想交響曲

ベルリオーズ:幻想交響曲


しっかり聴くとほんとに凄い!ってことが良く分かったよ
まずストーリーが凄いもの


「感受性に富んだ若い芸術家が、恋の悩みから人生に絶望して服毒自殺を図る。
しかし薬の量が足りなかったため死に至らず、重苦しい眠りの中で一連の奇怪な幻想を見る。
その中に、恋人は1つの旋律(固定観念)となって現れる…」 (作曲者、ベルリオーズによるコメント)


第一楽章:夢・情熱
「不安な心理状態にいる若い芸術家は、わけもなく、おぼろな憧れとか苦悩あるいは歓喜の興奮に襲われる。
若い芸術家が恋人に逢わない前の不安と憧れである。」


第二楽章:舞踏会
「賑やかな舞踏会のざわめきの中で、若い芸術家はふたたび恋人に巡り会う。」


第三楽章:野の風景
「ある夏の夕べ、若い芸術家は野で交互に牧歌を吹いている2人の羊飼いの笛の音を聞いている。
静かな田園風景の中で羊飼いの二重奏を聞いていると、若い芸術家にも心の平和が訪れる。
無限の静寂の中に身を沈めているうちに、再び不安がよぎる。
「もしも、彼女に見捨てれられたら・・・・」
1人のの羊飼いがまた笛を吹く。もう1人は、もはや答えない。
日没。遠雷。孤愁。静寂。」


第四楽章:断頭台への行進
「若い芸術家は夢の中で恋人を殺して死刑を宣告され、断頭台へ引かれていく。
その行列に伴う行進曲は、ときに暗くて荒々しいかと思うと、今度は明るく陽気になったりする。
激しい発作の後で、行進曲の歩みは陰気さを加え規則的になる。
死の恐怖を打ち破る愛の回想ともいうべき”固定観念”が一瞬現れる。」


第五楽章:ワルプルギスの夜の夢
「若い芸術家は魔女の饗宴に参加している幻覚に襲われる。
魔女達は様々な恐ろしい化け物を集めて、若い芸術家の埋葬に立ち会っているのだ。
奇怪な音、溜め息、ケタケタ笑う声、遠くの呼び声。
固定観念”の旋律が聞こえてくるが、もはやそれは気品とつつしみを失い、グロテスクな悪魔の旋律に歪められている。
地獄の饗宴は最高潮になる。”怒りの日”が鳴り響く。魔女たちの輪舞。そして両者が一緒に奏される・・・・」


激しすぎる・・さすがフランス人。
しかし旋律やなんかは最高にかっこいいよ。
イメージしやすくて聴きやすいよ。
三楽章がたまらなく悲しくて好き。