映画論「楢山節考」

楢山節考 [DVD]

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ヘビーだった。ちょっと寝てたんだけど・・
初めて「今村昌平」という人物のことを知る
「今プライバシーという言葉が声高に言われていますが、人間の権利を守っているようで実は人間を小さくしているんではないか」
「誰かを生かすための死、貧しいからこそ生きる意味がある、豊かな現代では生きるということの意味が薄れてきているのではないか」
先生の言葉の意味も含めすごく考えさせられる映画だった
きっと100年くらい前には日本のどこかで普通にこういうこと(いわゆる姥捨て)が行われていたんだなぁ・・
そう思うと不思議な気分、実感が湧かない
現代、少なくとも自分にとってはあたりまえの、ちゃんとご飯が食べられること、暖かい場所にいられること、何でも自由にできること
そういうことをもっと大切にしないとなぁと思った


映画の最後のシーン、
「雪が降って良かっただなぁ」(友人に聞いて初めて意味を察したのだが・・)
「昨日からうちで食ってるんだ」(ここでとある映像がかぶる)
というのが印象的