月桃の花

月桃の花@シネマアートン下北沢(オキナワ映画クロニクル2006)


実話を元にして、沖縄戦を描いた映画。


「戦争はいつか終わる。死に急がないことだ。」
避難民、日本兵、負傷者、逃亡者・・
様々な人間が入り交じりひしめくガマ(地下洞窟)の中でのこの一言が、正に「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」で、一番心に残ってる。
運良く爆撃から逃れ同じガマに隠れる身だというのに、軍人はお国が第一でそのために罪のない女性や子供を殺そうとさえするし、
アメリカ軍に投降すれば助かるところを無駄に攻撃したことで反撃を受け、一般人を集団自決に追いやってしまう。
そして、ガマはほぼ全滅してしまう。


「命どぅ宝。生きてさえいればなんだってできる。」


そういう大切で当たり前のようなことがわからなくなってしまうのは怖い。


物語の最後。
アメリカからルーツを探しにやってきたハーフの青年は、生存者である祖母の告白を聞いて、
壮絶な命のやり取りの末に自分がいることを改めて実感し、祖母との間に新しく愛を見つける。
沖縄の友達やお世話になったそのお母さん、泊まった民宿のおばぁ、サーターアンダギー屋台のおばちゃん、飲み屋のうちなんちゅ、他・・
私が今までに出会った多くの人達もあの過去と繋がってて、その上に立っている。
もちろん今の私も、確実に戦争という記憶と繋がってる。
そういうことを初めて意識したかもしれない。


テーマ曲の「月桃の花」
ここに載ってる話はもっと酷い。

六月二十三日待たず
月桃の花 散りました
長い長い 煙たなびく
ふるさとの夏

良い曲です。
六月二十三日は、沖縄戦終結の日=沖縄慰霊の日です。


川平慈英のカタコト日本語が上手すぎて、びっくり。
ハーフだけど在アメリカ人という設定にしては上手すぎない?w
平良とみさんの存在感はやっぱり半端ない。ネ申ですね。
おばぁ-----!!!




それはそうと、初めて行ったhttp://www.cinekita.co.jp/はとんでもなく素敵なところだった。
山のように映画のチラシがあって、こぢんまりしてるけどトイレはちゃんと広くて可愛くて、カフェもあるし。
黒糖とパイナップルのクッキー美味しかった。
下北沢再開発計画がこのまま進められればあそこも消えてしまう・・
許すまじだよ・・
参照→さくらのレンタルサーバ


それはそうと2、シモキタって小さいバーやら謎の店やら面白そうなお店がいっぱいあるよ。
「シモキタ呑み歩きの会」を開催したい。
誰か呑みに行こうよ。