虫アツイ話

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ひとつの命は救われ、ひとつの命は召されました。


蝉のさなぎが道路のど真ん中を歩ってたけど、
きもくて触れないから助けられなくて、
その辺の人にに助けを求めました。
そしたらそのおばさんも触れなかったので、
「若い子呼んでくるわっ まだいるかしら」
お兄さんを呼んできました。
そうして無事に、さなぎは木のある土の上へと運ばれたのです。


いい話だ。


数日後、こんどは蝶の青虫が道路のど真ん中を這っていました。
とてもじゃないけど触れるわけもないので、助けられないや・・
携帯カメラでぱしゃぱしゃ写真を撮りました。
そうこうしていると「ぶおぉー・・ん・・」
大型トラックがやってきました。
運良くひかれないことを祈りましたが、
タイヤがジャストミート!!!!!の瞬間、


「パンッッッッッ」


「ギャー!!!!!」思わず絶叫。


・・発砲音にも似た断末魔?の音を響かせて、
・・黄色い体液をまき散らしながら、
彼は逝ってしまった・・


罪悪感からしばらく立ち直れませんでした。


虫の人生色々。